「Ugly wardrobe」

「Ugly wardrobe」

SUSTAINABLE Fashion Week Tokyo

 「Ugly wardrobe」

Design by h220430 / Satoshi Itasaka



COVID-19はファッション業界にも大きな影響を及ぼし、停滞した市場では大量の余剰品が生まれています。
我々は、焼却処分される予定だった約500着の余剰品を譲り受け、それらを特殊な機械でプレスし、強度と美しさを兼ね揃えた素材へと昇華させ、その素材を用いてワードローブを組み上げました。人に着てもらうために生まれた衣類が、人に着てもらうことなく焼却される様子を看過するよりも、せめて、ファッションに寄り添うことができるワードローブへのアップサイクルを図り、少しでも長く使われる道筋を探りたいと考えました。粉砕された衣類の文様を敢えてそのまま残して「Ugly wardrobe」と名付けました。アップサイクルという現代の重要課題を意匠的に強調させた形で生活に取り込むことで社会が抱える問題について、より身近なこととして捉えたいと考えています。